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精神科訪問看護全般

2025-10-02

アンコンシャスバイアスに気が付くといい理由!

前回は、「アンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)」とは何か、その具体的な例とともに紹介しました。今回はその続きとして、「では、それに気づいたらどうなるのか?」をテーマにお話ししていきます。

アンコンシャスバイアスは誰にでもあるもの。それを否定する必要はありません。でも、それに「気づくこと」ができたとき、あなたの人間関係やキャリア、などなど様々な所にポジティブな変化が生まれます。

今回はその中でも効果が実感しやすい、3つの変化について紹介します。


1. 人間関係がスムーズになる
人とのコミュニケーションにおいて、「この人とはなんだか合わない」「なぜかイライラする」と感じることはありませんか? それ、もしかすると自分の中にあるアンコンシャスバイアスが関係しているかもしれません。

たとえば、相手が自分よりも年下であることから「どうせ言ってもわからないだろう」と無意識に決めつけてしまったり、外国人に対して「常識が違う」と最初から壁を作ってしまったり。
こうしたバイアスに気づくことで、「自分の思い込みが原因だったのかもしれない」と見方を変えることができます。

見方をかえると、結果として、相手を一人の個人として受け止める姿勢が生まれ、関係性が円滑になっていきます。これは職場でもプライベートでも、とても大きな効果をもたらします。


2. キャリアの可能性が広がる
アンコンシャスバイアスは、自分の選択肢まで狭めてしまうことがあります。たとえば、

「私は文系だからエンジニアは無理」
「子どもがいるからキャリアアップは無理」
「もう若くないから新しいことには挑戦できない」
こうした言葉を口にしたことはありませんか? 実はそれは、自分に対するアンコンシャスバイアスです。

これに気づくことで、自分が勝手に「できない」と思い込んでいたことが、実は可能だったと知るきっかけになります。
特に生活の環境を変えたいとか、新しいことにチャレンジしたいときにこのアンコンシャスバイアスを意識してみると
自分の見え方、捉え方が変わってチャレンジに繋がるかもしれません。

アンコンに気づくことで、無意識のうちに自分にかけていたブレーキが外れると可能性が広がっていくと思いませんか?


3. 自分自身をもっと好きになれる
アンコンシャスバイアスに向き合うことは、同時に「自分自身を知る」作業でもあります。
自分の中にある偏見や思い込みに気づくことは、少し勇気が必要かもしれませんが、それは決してネガティブなことではありません。

むしろ、「あ、私ってこんなふうに考えてたんだ」「だからあのとき、あんな行動をとったのか」と自己理解が深まり、自分を客観的に見つめる力が養われていきます。

その結果、自分の短所と思っていた部分にも優しくなれたり、人と違う考え方を受け入れられるようになったりするのです。
そして、そんな風に人に対して寛容になれるということは、自分にも寛容になれるということ。

これはメンタルヘルスの面でも非常に大きな意味を持ち、自己肯定感や幸福感の向上にもつながります。


アンコンに「気づく」だけでいい
ここまで読んで、「バイアスを完全になくすのは難しそう…」と思った方もいるかもしれません。でも大丈夫。
アンコンシャスバイアスは“気づくこと”が第一歩であり、最も重要なステップです。

私たちの脳は習慣に従って働きます。一度気づけば、「あ、いまの考えはバイアスかもしれない」と立ち止まることができます。
気付くことに完璧を目指す必要はありません。日々意識することで、少しずつ考え方や言動に変化が現れてきます。

アンコンに気づくことは、自分を変えることでも、誰かを変えることでもありません。
ただ、自分の中にある「思い込み」に光を当てること。そうやって見える世界が変わっていくような感覚で
アンコンと向き合ってみませんか?


次回は、どうすれば自分のアンコンに気づけるのか?
では実際に、自分の中にあるアンコンシャスバイアスにどうやって気づけばよいのでしょうか?
次回のブログでは、「アンコンに気づくための具体的な方法」について、日常生活の中でできる実践的なステップをご紹介します。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。