リカバリーカレッジ
2024-07-28
第3回ミーティングでした!
みなさんこんにちは
精神科に特化した訪問看護
聴き上手です!
今年はとても、とても暑い夏なのですが
みなさん体調はいかがでしょうか?
昨日第三回ミーティングがおこなわれました。
今回は神戸駅前ボランタリープラザで行ったのですが
なんと、メンバーが増えて9名の参加となりました。
今後もどんどんとメンバーが増えていくことに期待
したいと思います。
これまでの2回の振り返りをまとめてくださった
方がいて
第一回:5月26日
訪問看護ステーションミントの事務所
リカバリーカレッジの目的を共有しました
①リカバリーに関する知識を得ることができる
②学びを深めることができる
③ステップアップの準備ができる
リカバリーカレッジの中でやってみたいこと
について意見交換をしました。
・メンタルヘルスについて
・畑づくり
・子ども食堂の見学
・あかしやきをつくる
・みそづくり
・砂絵
・石のアート
などの意見がでていました。
第二回:6月23日
訪問看護ステーションミントの事務所
主に話をした内容
①生まれる体験
②気付ける仕組み
③学び、セルフマネジメント
④正解を求めない
などについて話をしました。
また、12月8日に行われる
既存のリカバリーカレッジの
文化祭準備ライングループに
全員で参加してみることになりました。
セルフヘルプとかセルフコントロールに
ついても話し合いました。
そして第三回は神戸ボランタリープラザの
1室をお借りすることができ2時間みっちりと
ミーティングを行いました~
まずは自己紹介
自己紹介の中で新メンバーが今一人暮らしで第二の人生を
謳歌している話をしてくれました。ボランティア活動に
参加されているのですが、相手に何も求めないという心境で
色んな人にであうけれど、その時自分ができることを
その時自分がしてあげようと思えることをするだけ
あとは考えないーーー
長年家族に尽くし、自分の時間もなく、ひたすら仕事と家族のために
人生の大半を過ごしてきた。そののちに、一人で暮らすようになって
今は自分の考えをもって、自分の幸せ、どうしたいのかということを
大切に生きいると話してくれました。そんなメンバーTさんの
「ひとりはすごい。」この言葉にとても深い、重みが感じられ
ました。
また、回復、リカバリーは元の自分に戻ることではなくて
困難を乗り越えた新しい自分になることだと思うと語って
くれたメンバーもおり、自己紹介も大いに盛り上がりました。
そして、自己紹介のあとはいつもながら
ざっくばらんに意見を出し合うことができました。
アイディアも膨らみ💛
・スマホ教室
・ブラインドヨガ
・体験談を語る(リカバリーストーリー)
・季節性を取り入れた活動(盆踊り)
・地域を組んで何かできたらいいな
・それぞれのリカバリーストーリーを話す
そうすることで一緒に活動しやすくなる
のではないか
・スポーツ(モルック、フラダンス、体を緩めるようなもの)
・楽器(ライヤー、マラカス、カホンなどなど。楽器も手作りできるよ)
・演奏会や文化祭、慰問などできたらいいな~
・語学、手話
・農業(錆ない鍬でありたい:書籍紹介「102歳 ひとりぐらし」 著者石井哲代)
・防災に関すること
・・・・たくさんのアイディア、やりたいことがでてきました☆
そんななかで、メンバーがオープンダイアローグの講習会に
参加した時の資料を見せてくれまして
そのなかに書かれてある「不確実性への耐性」について意見を出し合いました。
VUCAという考え方があり、高校の授業で習ったことがあると教えてくれました。
「Volatility(変動性)」
「Uncertainty(不確実性)」
「Complexity(複雑性)」
「Ambiguity(曖昧性)」の頭文字を取ったもので、
物事の不確実性が高く、将来の予測が困難な状態を指す造語で元々は
アメリカとロシアの冷戦時代に使われた軍用言葉だったそうです。
それがビジネスでも使われるようになって最近は一般的に浸透しつつあるようですね。
今は教育の分野でも目まぐるしく変化する予測困難な時代にたくましく生きる
力を育成するために!!
「適切な情報収集活用力」
「迅速は意思決定力」
「臨機応変な課題対応力」
などを身につけられる学習が必要とされているそうです。
ちょっと脱線するのですが・・・・
このVUCAという考え方がとても気になりました。
私は「不確実性への耐性」をもつこと、答えを求めない、正解を決めないことは
「中庸であること」に近いイメージをもっていました。中庸を大切にするという日本古来の
生き方に戻ろうという考え方、生き方が見直されていると感じていました。
そして、曖昧で複雑で変動性が高いとは「ひと」という存在そのものの側面を
表している感じています。
だから、そういう共通概念で生きていけばいいってことに立ち戻ったんだと
思っていたのですが、、、、、そうじゃなくて世間で言われている「VUCA」は
どうやらこの予測不能な時代を攻略するべき指標のように使われているのだと理解しました。
というのは、このVUCA時代に有効な思考法としてOODA(ウーダ)が推奨されていて
私がよく耳にしたPDCAでは対処できませんよ~的な関連記事が沢山出てくるのです。
因みにOODAは以下の略です。
Observe(観察)
Orient(状況判断、方向づけ)
Decide(意思決定)
Act(行動)
ここでいう「観察」はどうやら分析するためによく観察するという意味合いが
あるようで、ビジネス業界ではデータドリブンというデータを活用して
ビジネス上の意思決定を行う経営手法があり、ここでまたしても
ビックデータ解析やAIありきの考えに行き当たるのです。
今、世の中の流れのなかで私たちは無意識に常に「最適解」をみつけるべきで
最短で最適解に到達することが「良い」という価値観を植え付けられている
ように感じています。
そして、多くの人がそこから脱線することに無意識に怯えて不安を感じながら
生きているのではないかと思うのです。
人生に「最適解」なんてはじめから存在しない
不確実性への耐性をもつこと、「中庸」の状態を保とうとする
ことはいつもバランスを保とうとすることでもあると思うのです。
オープンダイアローグで言われている「不確実性への耐性」とはこのことを
指しているのではないかと思うのですが、また機会があればメンバーと
ディスカッションしたいなと思っています。
私としてはバランスを失うようなことが起きるのが人生で人は失ったバランスを
取り戻そうとすることで成長し、変化し続ける存在。
失ったものを取り戻す瞬間に「我」の存在を少しずつ認識できるのだと思っています。
最適解があるとすれば自然の循環そのものが最適解で私たち「ひと」は
最初からそこに組み込まれたただの一部に過ぎない。
私達には計り知れないほど壮大な自然の循環に抱かれていることに気づいて
自分たちの儚さを知ることが老いる意味なのかもしれない。
言葉の意味をいくら頭で理解したつもりになっても
本当に「腑に落ちてわかる」には体験を伴って「感じる」ことが大切です。
なので時代の流れが速くなったとしても私たちの人生たった100年くらいに
体験できることはそう増えてはいない。それは、
体験の数は増えても深さを失っているからです。私たちが「知っている」と
思っていることは自然の偉大さからするとほんの極々一部だということを
忘れてはならないと思うのです。
話がだいぶ反れてしまいましたが、そんなこともぐるぐると考えながら
2時間はあっという間に過ぎて、ちょうどお昼時になりました。
会場を後にして、ハーバーランドのフードコートでお昼ご飯を食べて、
九州旅行から帰ってきたそのままの足で参加されたYさんの
お土産をいただきつつ、旅の土産話で盛り上がり、解散いたしました。
次回は8月17日明石駅前のアスピアで集まります。
ご興味のある方はどなたでも参加自由、大歓迎です。
一緒に人生のリカバリーを感じてみませんか?
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
【この記事を書いた人】
株式会社真織 代表取締役 池田真奈🐭
看護師歴22年
2009年~精神科単科病棟勤務
2013年~精神科特化訪問看護ステーションミント
2020年~障害者グループホームレア
2024年~精神科特化訪問看護ステーション聴き上手
(趣味)
絵を描くこと・旅行