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日々のつぶやき

2024-06-26

自死をどう考えるか

みなさんこんにちは
精神科に特化した訪問看護
聴き上手です。

「自死」
私たちのような仕事をしていると
どうしても避けられない「自死」
のケース。

そして、
日本では数が増える一方です。

例えば不慮の事故や天災で
命を落とすことと
身体の病気で命をおとすこと

これらと

自死

の間には何か違いがあるのでしょうか。

ある書籍に
自死をこころの病気、
こころの問題の延長
として捉えるならば
こころの免疫を突破してしまった
結果、自死に至ると考えると
それも病気による結果であり
寿命、命を全うしたということに
なるのではないかという内容が
書かれてありました。

自死は自ら命を絶つので
寿命に反していると捉えられる
事が多いと思います

でも、確かに

一線を越えて自分の命を絶つ
というのはある意味「まとも」
な状態の時にはできることでは
ありません。



あらゆる身体の病気も
自己免疫力を上回る「異常」が
起きたときに病気が防御作用を
突破して体を侵していきます。

または細胞が異常を来して
恒常性を保てなくなった結果
病気になります。

病気が進行して身体のシステムが
機能しなくなると死が訪れる。



こころにも免疫力、防御作用が
あります。

ストレスを感じないように
なかったことにしたり、
嫌なことを回避しようと
過剰に反応したり、
立ち向かうために
興奮状態になったり、、、


そうやって自分なりの防御作用を
何度も何度も働かせた結果

こころが壊れてしまい病気に
なることがあります。

もしくは、
たった一回やってきた
とてつもなく
自分では抱えきれない
ストレスが
一気にこころの防御壁を
突破してしまうことも・・・・。
ゼロではありません。


全てのこころの
防御壁を突破した何かが起きた結果
自死があったとしたら
それは寿命なのかもしれない。

そう思いました。

「死ぬこと」が「目的」で
自死を選ぶ人はいないと思うのです。

生きることは
死ぬまでを生きること
生まれたときから人間は
「死」に向かって「生きて」いる。
そして、時間は有限。

いいこともあれば
悪いことも起きます
それも全部含めて
生きるということ。

自死について・・・

なかなか話し合うには
難しいテーマです。
「生」と「死」は表裏一体
「生」について考えることは
「死」について考えることであり
その逆もしかりですね。

死ぬことは
生きることと同等の
苦しみでもあり
幸せでもあり
そこには尊厳があると思いました。



今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

【この記事を書いた人】
株式会社真織 代表取締役 池田真奈🐭
看護師歴22年

2009年~精神科単科病棟勤務

2013年~精神科特化訪問看護ステーションミント

2020年~障害者グループホームレア

2024年~精神科特化訪問看護ステーション聴き上手

(趣味)

絵を描くこと・旅行